アメリカ旅行保険は必要?入院したら費用は?英語話せない場合は?

海外の旅行先で思いもしない病気になったりする事があります。

自分がなってしまっても、同行者がなってしまっても旅行の予定が大幅に来るってしまうだけでなく、言葉も通じない異国の地での病気は不安が募りますよね。

やっぱり保険って書けた方がいいの?入院なんて事になったらいったいいくらかかるの?

英語が話せない場合はどうなる?

など、経験談をお話しましょう。

スポンサードリンク

アメリカ旅行に保険は必要だよね?

弟が「一週間休みがあるから、アメリカに旅行にいかないか?」と誘ってくれたので家族旅行を計画しました。

82歳になる祖母と両親、私、弟夫婦と1歳1ヶ月の姪の7人での旅行を計画しました。

最初の候補地はハワイでした。

でも、どうせならもうちょっと頑張ってロサンジェルスにいかないか?という事になり、ロサンジェルスに2泊しラスベガスへ3泊しサンフランシスコ経由で帰国の計画を立てました。

年寄り子供が同行する旅行なので「ゆっくりした計画をたてましょう」という事で、強行軍の日程は避けて計画を立てました。

海外に行くなら「保険も必要だろう」ということで数千円程度の保険料の保険をかけました。

祖母の分のみ、祖母と同居している叔父が「クレジットカードに300万の保険が付いてるからばーちゃんの分はいいよ」との事で祖母の分はかけませんでした。

これが、のちのち大問題になるとも知らず、、、。

ロサンジェルスについてからサンタモニカを観光していました。

祖母は「長くは歩けないだろう」ということで車いすを用意していました。

祖母を車いすに乗せて観光したのですが、長ーいストロークのある橋でも「重くて大変だろうから歩くよ」という気遣いもなく、苦労している弟に対して苦笑いするでもなく、ただただ乗ったまま。

”なんかおかしいなあ、、、いつものばーちゃんだったら苦笑いするか降りて歩くのになあ”と違和感を感じていました。

飛行機の中で機内食がでて、食べてからそれほど時間が経っていなかったのですが、「時間なので少しだけ食べて調節しよう」ということでファーストフード店へ。

飲み物も人数分もなく、ハンバーガーも特に手渡した訳でもないのに、ひたすら食べて飲んでいる祖母。

普段だったら”さっき食べたばっかりだからいらない”というはず、、

皆が食べる分があるか確認してから食べる筈、、

人数分ない飲み物を確認もせず独占して飲むのはありえない”

などなど、違和感を感じていたものの、とくに具合が悪そうな感じでもないので様子をみていました、

その後ホテルに付いて、「疲れただろうからベットに横になったら?」
と車いすからベットに移動させようとしたら、足を引っ掛けて転んだような、崩れ落ちたような感じで、車いすから落ちたような感じになりました。

そのままベットに座らせましたが、自分で座っている事は出来ず支える感じになってしまい、「これはまずい!」とホテルのセキュリティーの人とツアーガイドさんに連絡しました。

「日本人の医者か日本語が話せる人がいる病院の方がいいだろう」という事で探してくれましたが、「往診はしない」とか「外出中と言われ連絡まちです」という事で一向に話しが進まない。

「救急車を呼べないの?」と聞いたら、「有料だし高いので、、、」と言われなかなか呼んでもらえず、結局6時間程度経過してしまいました。

たしかにアメリカだと救急車を呼ぶと10万?という話を聞いたことがあるしなあ~と静観。

最終的には「車で10分程度の所に救急病院があるのでそこに行きましょう」ということで、無理矢理タクシーに乗せる事になり、不安を抱えながら病院へ。

具合が悪くなったのを見た瞬間、脳の異常かも、、(過去に脳梗塞をしていたので)と目の前真っ暗、、、。

やられた〜 どうしよ ここどこ?アメリカだよね、、、英語話せないし、、、入院とかなったら最低でも一週間とか入院だよね、、、
さ〜っと血の気が惹いた気がしました。

病院での結果は「脳梗塞です」 「不整脈が原因なので心臓が心配」とのことでした。

そのまま入院と言われ、ICUで治療する事に。

アメリカって入院費高いって聞くけどど〜なの?
しかもばーちゃん保険300万だけだけど???
ど〜する?

保険だけはしっかりと掛けてから旅行にいかないと困るのは自分だ!と実感した一瞬でした。

どう解決したかのちにお話しますが、病院への支払い以外でも300万では足りませんでした。

いざというときの保険ってやっぱり必要です。



アメリカでの入院費はどんな感じ?

祖母が連れて行かれた病院は個人病院ではなく総合病院でした、

病院に行くとまず初診料がかかります。

3〜4万かかります。

祖母の場合はすぐにICYに入院しましたが、ICUの一泊の料金が50万でした。

そこに最初一週間程度いて、一般病棟に移りましたが、一般病棟の一泊の値段も10万以上しました。

アメリカの医療費の支払い方は日本のように、一括でいくらとい支払い方法ではありません。

入院費、診察費 治療費 薬代 などなど、すべて別個に請求されます。

つまり、部屋の使用料と治療にかかった費用、医師への支払い、薬代、などそそれぞばらばらに請求されます。

数ヶ月程度かかってぱらぱらに請求書が届く感じです。

祖母の場合は入院中あるける位まで回復したと思ったら、また脳梗塞を起こしていまい、再度ICUへ逆戻り、、、。

なんとか落ち着いた段階で「いまのタイミングで帰った方がいいですよ」と帰国許可がでたので、帰る手配をしましたが、乗せてくれる飛行機がなかなか決まらず、結局27日間の入院をしました、

そして、かかる費用は入院費だけではありません。

祖母の場合は寝たままの状態での帰国でしたので、飛行機の席を9席使う必要がありました。

そして、医師と同じ権限をもった看護師が同行する必要があるという事でその方の分と家族一名の計11席分を支払っての搭乗でした。

都内での入院も視野にいれつつ受け入れ先の確保をした所、地元の病院で受け入れてくれるということだったので、成田から地元病院までの移動の方法の確保も必要です。

救急車は越境するのは難しいということで、民間の救急車を利用する事必要がありました。

こちらの料金も60万かかり、「事前振込しないと動けません」とのことで至急振り込む事が必要でした。

そして、その他にかかるのは滞在費と病院までの移動費ですね。

叔父には日本から急遽来てもらい、両親はそのままアメリカに残る事にしました。

私と弟一家は帰国する事にしましたが、旅行の日程を変更して、ロサンジェルスにいる日数を増やし、通常の飛行機に乗るためにラスベガスへ行くという日程に変更しました。

ロサンジェルスにはリトルトウキョウという日本人街があります。

両親達はそこに滞在する方がいいだろうといわれ、リトルトウキョウの中のホテルに滞在しましたが、病院とは離れてしまったため、毎日の病院通いはタクシーでした。

日本人の方が運転するタクシーを一回いくらと決めて利用していました。

毎日の事なので、何度か交渉して料金を下げてもらい、ぎりぎりの所まで下げてもらい利用していました。

結局 病院から叔父の所に届いた請求書は合計すると二千万近かったようです。

しかし、大半支払っていません。

なぜ支払っていないかというと、、、

アメリカには旅行者の救済制度があります。

アメリカのお金持ちの人たちがしている寄付の中から支払ってくれる制度があります。

その制度に当てはまると請求書がすべて届いた段階で「お金がないので支払う事ができません」という書類を送付すると免除されます。

本人の生活状況や支払い能力などが考慮されるため、全員が対象になるわけではないようです。

保険で支払える部分は支払い、その他は免除の申請をしました。

しかし、それ以外にもホテル代からタクシー代、すでに支払っている医療費などに関しては支払う必要があるので、結構な出費には違いありません。

日本でかけているいる保険も適用になる場合があります。

ただし、金額や思ったほど戻ってこなかったり、一旦は全部支払いを済ませてから申請する必要があります。

近くの役所などで確認してみましょう。

スポンサードリンク

アメリカ旅行は英語話せないとダメ?

我が家では日常会話レベルの英語を理解できる人がいません。

その為、病状の説明などは電話を利用して通訳さんを介す三者通話で行いました。

しかし、たまたま親戚の方が、「うちの親戚でそっちにいる人がいるので紹介しようか?」と言ってくれたので、ありがたく紹介いていただき、今後の診療方針や病状説明などの時には来てもらってとても助かりました。

アメリカの病人にはいろいろな国の看護師さんがいて、中国系の方などもいた為漢字を書いたら通じるかと思ったらまったくダメでした。

日本人か日本語の話せるスタッフやお医者さんがいない限りは英語での会話が必須になるので、英語ができないとかなり厳しいです。

お湯が欲しいときは貰えるの?と聞きたくて「ホットウォーター」と言ったら爆笑されました(涙)

正しくはボイルドウォーターというらしいです。

親日家の人も多く、日本人だと解ると、「いま子供が日本に留学している」とか、「日本の映画が大好きで三船敏郎のファンだ! 子供に 武蔵 とか 小次郎とか名前付けている」など話しかけてくる方が多かったです。

大きい病院だと1人か2人くらいは日本人のスタッフがいたり、日本語を話せる人がいる筈です。

その方を紹介して貰い手助けしてもらうのも手です。

実際、病院には 日本人の方がいて、その方にも買い物に連れていってもらったりして助けて頂きました。

そして、いつまでも語りぐさとして笑っているのは、帰りの経由地のサンフランシスコでの事です。

現地係員の方が「子供用のバギーは直前まで使ってもらっていいです。入り口で預けてもらえれば降りる時に渡します」という説明を英語でしました。

私は全く解らずだったので、隣にいた義妹に「解った?」と聞いた所、「なんとなく」との解答でした。

立ち去ろうとしていた現地係員の男性が くるっと引き返して来て流暢な日本語で説明を始めました。

これには大笑い!笑いが止まらず、義妹は「日本語喋れるなら最初っから日本語で説明して〜!」と言っていました。

あまりの笑い様にもう1人いた現地係員が「どうしたの?」というので説明した所、「だってあの人奥さん日本人だもん!日本語ペラペラだよ」との事。

あ〜 笑えた〜〜

英語が出来ないと言う事で笑い話が増えます。

難しい事は英語が話せないと無理ですが、重要な単語さえキチンと伝われば、あとは身振り手振りでもなんとかなる。。。かも?

まとめ

診療してもらうだけでもかなり高額なアメリカ。

熱が出た、ケガをしたなど思わぬ所で病院にお世話になるという事も少なくありません。

診療のみで済めばいいですが入院となるとけた違いの金額が請求されててしまうアメリカ。

入院が長期に渡るともなれば家を手放さないと!という事もなきにしもあらずです。

旅行の前にはしっかりと保険をかけて、健康管理には気をつけて、楽しい旅行にしましょう。

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする